CLAMDUNKークラムダンクー

<FONT size=-1>「バスケットは、お好きですか」
「え…?」
いや、俺に訊いているのではなかった。 
「わたしはとってもとっても好きです。
 でも、ケガしたら…選手生命にかかわらずにはいられないです。
 試合のこととか、ダンコたる決意のこととか、ぜんぶ。
 …ぜんぶ、棄権せずにはいられないです」
 たどたどしく、ひとり言を続ける。
「それでも、バスケットが好きでいられますか」
「わたしは…」
「大好きです。今度は嘘じゃないっす 」
「えっ…?」
驚いて、俺の顔を見る。
「オヤジの栄光時代はいつだよ…全日本の時か?
オレは……オレは今なんだよ!!」
そう。
ルールも知らなかったシロウトの頃。
誰にでもある。
「ダンコ勝つ!!」

俺たちは戦い始める。
長い、長い2回戦を。

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