歩み

<FONT size=-1>水溜りが目の前に3つある。
縦に3つ並んである。それぞれの間にはわずかな隙間。
まず、1歩目。ホップ。そして逆の足で2歩目ステップ、
最後の水溜り、3歩目ジャンプ。
・・・じゃばーん。

3つ目の水溜りに入ってしまった彼を何故嘲笑う事が出来ようか。
2歩目を着地した時に分かっていたに違いない。
しかし止まれないのだ。分かっていても。
その歩みを止める事は出来ないのだ。
破滅が分かっていても、それでいて進まざるをえなかった者を
何故嘲笑う事が出来ようか。
</FONT>