小休止

名雪好きのうちから見る23話。
0001さんの日記読んでからがオススメです。

ラストに名雪がやってくるシーンは、
過去に祐一があゆを失って茫然自失しているところに名雪が慰めようとしているところのリフレインなんですよね。
しかも原作とは違った形の。

10年前の祐一は名雪の声が届かず、名雪の告白も拒絶した。
名雪から見ると、何とか祐一を立ち直らせようと声を掛け、
ついには想いを伝えたにも関わらずそれを断られた。
これが、名雪にとってのトラウマ。

今回は、0001さんも書いているように祐一があゆの喪失を受け止めた。
そして名雪自身も自分の力で秋子さんの事故を現実と受け止めた。
これは京アニ独自のアレンジ。

ゲーム準拠であれば、秋子さんの事故で沈み込んでいる名雪
祐一がひたすら支え続けることによって心を取り戻し、現実を受け止めた。
本来のシナリオでは、過去に名雪が祐一を支えようとしていたことの逆を描き、
それによって昔と今を対比させてている構図だった訳です。

それをこの京アニ版では、名雪は自分の力で立ち直り(香里や北川の力が少しはあったにせよ)
再びあゆの喪失で悲しんでいる祐一を慰さめようとする。
名雪の台詞の

「祐一…悲しそうな顔をしているよ…」

というのはまさに10年前のリフレインであり、

「がんばろ・・・祐一・・・約束・・・だよ」

と、声を掛けるわけです。
祐一の方もあゆのことを現実として受け止める力があった。
そうして、名雪は過去に果たせなかった「祐一を慰める」ことが出来た。
これは名雪にとってとても大きなことだと思います。
これだけでは祐一への恋心という点が問題は解消されていないのですが、

「祐一・・・私、強くなるよ」

という台詞を考えると、これも自分の中でケジメがついているのではないかと考えたいです。
完全に祐一を諦めたというよりは、
「それでも私は祐一のことを好きで居続ける」
ということなのかも知れませんが。

何にせよ、原作と違いあゆの喪失に悩む祐一に再度慰める場面が
出来たというのはかなり評価したいポイントだと思っています。
おそらく最終話で名雪Endということは無いでしょうが、
今回の話だけで名雪好きとしては満足しています。

と、だらだら書いたら文字制限。
昔はこんな文章ばかり書いていたよなと。