4歳82戦ロバーツ2

上のような悪夢を経験して居ただけに今回の+36キロスタートに向けて綿密な調整を練りました。
まず1月1週の時点で順調まで持って行き、そこから+8キロで固定していく。ここまでは普通です。
次に6月1週までに余った体重は全て併せ調教に回す。これも地道ながら大切な作業です。
一番重要なのは7月1週の新馬と、7月4週の函館2歳も全てレース後−2キロ(厳密には±0)
で抜けて1本でも多く調教をこなすこと。これに一番気を使いました。
アリエッタのスタミナは4.75耐え。つまり内部数値で108なのでダート調教は54本必要になってきます。
単純に考えれば7月3週一杯までダート調教をすれば仕上がる計算になります。
ですが、そのままダート調教だけしていると新馬は何とかなっても、4週の函館2歳はどうにもならないのです。
勝てることは勝てるのでしょうが奇跡的な確立で勝利し、なおかつベスト体重増加させつつ±0キロを狙うのは
正気の沙汰ではありません。
そのためにも予め、スピード調教を7月1週までに挟んでおき少しでもレースの勝率を上げることに腐心します。
その甲斐もあり、何とかクローバー賞に+36キロで辿り着くことが出来ました。
ここまでの内訳はダート54本に芝7本。もし芝調教が1本でも少なかったらこれまた達成は無理だったでしょう。
それぐらいギリギリの死闘がクローバーでは待っていた訳です。

余談になりますが、早熟の初期値が高い馬でしたらアリエッタの+芝7本分ぐらいのスピードを当初から持っているため、
もっと簡単に抜けることが出来ます。
超早熟なら言うまでも無いですね(またスタミナの限界値がもう少し低ければその分スピードに廻せるため余裕が出来ますが、
その分差し脚質としての適正は下がってしまいます。)
ただし、その二つの成長型では4歳限界までピークが持つのかという問題に苛まれます。
早普通でもその問題を完全に解決出来るわけではないのですが、可能性は低いでしょう。しかし初期スピードが低い。
アリエッタは比較的初期スピードが高め(0001さん検証により57%と判明)だったため何とかなりましたが、
これが遅普通となると不可能としか言いようがありません。
4歳82戦は本当に選ばれた馬でしか到達出来ない領域といっても過言ではないのでしょうか。