お手すき

30分時間取れたので64に関して。

何だかんだ言って自分も2007年から4年以上も生産してきた訳で。もう64初心者どころかいっぱしに語っても良い時期に居るのではないかと感じここまで生産してきた感想などを含めて配合について書いてみたいと思います。

○安定C
他の作品に比べて圧倒的に安定C有利なことは間違いないでしょう。データを取るまでも無く誰しもが感じていることなのでここで特筆すべきことはありません。が、安定Cならば「繁殖能力」が要らないという意見には納得出来ません。

他の作品に比べて64が一番辛い理由は繁殖能力の限界が無くなった分、「繁殖能力の基礎値」が低く見積もられているところにあると考えられるのです。
例えば安定Aのハイエストで60-3耐えレベルの繁殖を用意すればほぼ(70%程度)スタミナコメントが出ますが、3耐えや4耐えクラスはかなりの数を生産しなければ出ることはありません。一方前作のwinや99では同様の牝馬を使用すればほぼ3耐えぐらいは安定することもあり、明らかに評価されているレベルが下がっています。
配合の限界が下がったことや、ゼルの問題もありますが一番の問題はそこにあるのでしょう。逆に言えば安定Aで「安定してしまう」領域がBCクラスの一歩手前だったWinでは安定Aが持てはやされ、その領域が遥か遠くにある64では安定Aが使いにくいという結論になるのです。
その後出た04でも実際には同様の現象が発生しており、繁殖能力が85-6.25まで評価され、尚且つリミット限界が92-7.125となると安定Aが一番効率的になるのは当然の結果です。また初代配合の領域では安定Cの方が使えたという事実も64で安定Aが辛かったことと同じ理由になります。
で、本題の64の話に戻りますが安定Cが持てはやされるのは基準値から外れた馬が出やすいから、言い換えれば安定Aよりも可能性が高いからとなります。じゃあ元から基準値が低く見積もられるのだから繁殖能力が低くても良いのかという話になると、そうではありません。スピード1本、スタミナ1本の差では明確に見えないかもしれませんがそれが2本3本と重なっていく内に明らかな差となって表れてきます。
よく言われる繁殖能力が高くても低くても「極限付近なら差が無い」という話ですが、両限界を目指すならともかく片方は限界近くを引き、もう片方は実用レベルで構わないとなって来た場合その差は明らかです。加えて、限界が出る確率も1/10000単位ですら変わるのであれば、少しでもその可能性を引き上げるべきなのは数万頭単位で生産する人間にとっては当然の帰結と言えるのではないでしょうか。
言うまでも無く繁殖能力は「高ければ高いほど良い」のは当然であり、それだけで〆で引けないことは当たり前。繁殖能力が足らない牝馬を使っているであれば自分で満足出来る繁殖を使った場合の数倍の数を〆で生産することを覚悟しなければなりません。

ですから、繁殖を妥協しないのは私にとって当然の事実。幸いにもこれを貫き通して来たからこそ〆生産において有る程度の結果を残せたと自負しています。
「良い馬」は「良い繁殖」から。これが最強馬に近付く単純明快な一歩です。