続き2

○生産システム
ダビスタの生産は何百回何千回何万回と同じ作業を繰り返すのが常です。その際に問題になってくるのが生産のシステム。UIと同じようなものでしょうか。普段プレイしているだけではそう感じない部分でも、同じことを繰り返す内に気になってしょうがない…なんてことはよくあることです。この部分が面倒くさかったり、時間が掛かったりすると途端にクソゲー扱いされるのは仕方の無いことなのでしょう。
幸いにしてダービースタリオン64は手応えの悪さに反比例して、生産自体はとてもやり易いシステムになっています。ロム起動ですのでリセットしてからの立ち上がりは早いですし、種付けからする必要も無く生まれる直前からの起動で良い。売却価格はなくなったもの0001さんの研究のお陰で現時点ではスピードの判定も非常に容易くなっている。まさに最強馬生産向けのシステムとなっているのは世間でのクソゲーという評価を考えると皮肉なものかもしれません。
この生産のし易さによって、今までの作品とは生産頭数の考え方が一気に変わったのもこの64から。数千頭単位で非常に生産を頑張っていると見られていた時代から「1万頭(1250セット)は当たり前、2万頭(2500セット)を越えてようやく普通」と見なされるなんてどれだけ厳しい世界でしょうか。64が一見さんお断りのような世界に見えてしまうのもこの恐ろしいまでの生産量が当たり前と見られていることも原因のひとつでしょう。実際は1万頭もやれば、とりあえずBCで勝負出来る馬は生まれてきます。1セットを4分と見積もって5000分=83時間強で何とか。ダビスターとしては普通の時間ですが、一般人にとってはまだハードルの高いように感じるのは仕方の無いことです。
それだけに64で「引いた」ことは他のハードで引いた以上に貴重であると言えます。変な話この64で生産出来ていた人にとって他のハードでの生産は楽に感じられるはずです。特に異父9まで揃えている程の人達であれば、他のハードのダビスタみならず他のやりこみ型のゲームであれば何でもこなし、トップクラスまで登り詰めてしまうのは不思議ではありません。それだけ異様な世界で勝負してきているということなのでしょう。
1頭引くだけなら運だけでも可能。しかし、2頭以上引くなら運以上の何かが必要になってくる。その「何か」を持っている人達が揃う64界なのです。